2014/12/29

『別れは火曜日の朝に』

皆様も、お気をつけて。

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飛び続けていた紙飛行機は
墜落して知る自分の弱さを
つばさ ばきばき 致命傷
2年前 とある青年のお話。

その日の空 雲一つない青
電気屋さんのパソコンの横
あまりに白いその肌を
一目ぼれ ぽっと もも色の頬

それからいつでも一緒だったね 君と
自宅 授業 サークル バイトも
なんか変な目で見られてるような
全然気にならないさ そんなの

「ねえ、記憶も記録も増え続けていったら
 どこかで頭がパンクしちゃわないかな?」
「大丈夫。大丈夫。そんなんないって。」
色褪せさせない、いつもの思い出

…とか言ってたこともあるんですけど
時は流れて流行も移って
「あれ、もしかしてスペック低すぎ?」
なんてほざいた僕への天罰

終わりがあるから美しい
ああ、そう、だから何?
美しいとか言われたって
どうしようもないでしょ 凹むだけ

見れない写真
読めない本
聞けない声
なくなってから 初めて気づく

バックアップなんてあるわけないから
もうもどれない いつかの思い出
後悔抱えて火曜日に捨てた
壊れた僕のHDD

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